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自賠責巨額詐欺事件から文化を変える:治療費0円広告を出したいときに読んでほしいこと①

先日はお弟子さんも「交通事故の治療費0円広告」を掲載する問題点を、出してくれていました。

この「0円広告」は、もっとも多い「患者ダマシ広告」としてカテゴライズを私のほうでしている訳ですが、
何が悪いか?という視点でこれまで記載させて頂いていました。

ただ、今回のお弟子さんの記事を受け、ちょっと別視点でこの広告表現について書いてみたいと思います。

医療界に浸透しまくっている事実

私は、交通事故の患者さんの取扱における諸問題において、自賠責保険に関わる「思い込み」「根拠無い扱い」が先行している状態を「ジバイ病」として紹介してきました。

このジバイ病の問題点は、最終的にそれにまつわる思考や・行動が医療従事者ではなく、患者さんに悪影響が残りやすいということです。

今回は、この点は細かくは説明しませんので
・過去記事
・勉強会
・『医療従事者のための交通事故取扱説明書:接骨院編』
などで、確認なさって下さい。

接骨院のHPや看板、はてはチラシまで「交通事故の治療費は0円です」と記載されていることは多いですが、残念な事に医師の病院・クリニックでも「0円」と書いていたり、「0円」ではないにしても「自賠責の場合は治療費が掛かりません」と記載されたケースはあります。

 

ただ、本当に制度を分かっていると「0円」「治療費掛からない」の表記は、誤りと言う事を知るために、そこはリテラシーとモラルがあれば普通はしないはず・・・

で・す・が・・・漠然とした自賠責保険取扱知識から「本当はちょっとよく分かんないんだよね・・・」が本音でいながら、そのまま放置になっているケースが散見されます。

なんで「よく分からない」が放置気味なのか?

一言で言えば「消化するための機会が無い」になります。

・どこかが書いている交通事故の取扱資料でも、何が書いているかよく分からない

・書いていることは、なんとなく分かったが、実態と乖離している部分があって活用しきれない。または知りたい内容ではなかった。


・多くが、自賠責保険規定等々からの引用と簡略説明ばかりに終始されており、具体的な現場処理とリンクしない


・ググってみても、それは同様で、弁護士が書いていても、臨床現場の事情も加味されていない


・聞こうとしても、どこに聞いたらいいか分からない。見つけて聞いても「ケースによります」という逃げ回答でもって、消化不良がおきる

そんな状況が続けば、自ずと調べる事が億劫になる。
めんどくさくなって、とりあえず対処しているウチに、なんとなく終わってしまった・・・
これが、現状では無いでしょうか?

では、その状態に陥った場合、最終的な負担は誰がするでしょうか?
良くあるのが、患者さんが尻ぬぐいしている現実です。

医療従事者の知らぬ所で、患者さんが被る負担

勉強会や書籍などでは「事故被害者である患者さんが治療費を負担するケースがあるので、0円治療の表記はNG」
と説明しています。
これは制度や実態を理解すれば、誤りということは理解出来ます。

では実際にそういうことが起きた場合、なんで医療従事者は知らないのでしょうか?
答えは簡単「患者が言ってこない、というところに救われている」からです。

基本的に、日本の交通事故損害賠償は、保険加入されていれば任意一括制度が導入されているので、事故被害者が諸々精算する機会は少ないです。
治療費はその典型で、多くが保険会社と医療機関の協定がされるので、患者自身が財布を開け閉めすることが少ない。しかし、被害者でもある患者も自己負担しなくてはならないときがあります。

その場合は、わざわざ保険会社は徴収する手段を選ぶことは少ない。
なぜなら、払わない人が出てくるのは必須だから。

ではどうするか?プラスで上がる金額から相殺して精算するのです。

その時にシビアな患者さんなら「あそこは0円だなんて、嘘ついた」と不満を溜め込みます。
適当な方なら「あ~あ・・・引かれちゃった」と残念がるで終わります。

ここで2つのポイントが、医療従事者からあがりやすい

①なんでこっちに言ってこないの?
②え?ジバイなら自己負担がないでしょ?なんで?

次回に続きます

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プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

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