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2019年の柔整師向けテーマは・・・「医療をしようぜ!」

さて、今年の柔整師向けのテーマは、表題の通り「医療をしようぜ!」です。
「は?なにを今さら言ってんの?」と言われそうですが、これは昨年から考えていたことで、ある意味で辟易するくらいに外部からは蔑まされた見かたをされたもんだ・・・という経験から到達した結果です。

Contents

外部者との接点で感じる事

数年前から、社会保障審議会の「療養費検討委員会」「柔整あはき広告に関する検討会」なども傍聴していながら、Twitter等のSNSも通して感じており、かなりお腹がいっぱいなくらいに「エグイくらいに、ケチョンケチョンだな」と思って見ていました。

療養費検討委員会では「セラピストであって・・・」と、例え医療をしているつもりだろうけど、こっとはそうとも思っていないよ・・・的な事を発言されたり・・・

広告検討会では「一般の方が医療機関との区別が付いていない」などと、いつの間にか我々は、医療に関する事をする場所を提供していない存在として扱われていたりしています。

Twitterでも、これまでワンサカと近寄ってきていた法曹関係者はどこへやら?
以前よりも劇的に減った弁護士事務所主催のセミナー数に対して、V字ターンのごとくのdisりツイートが頻回に。

いうならば、医療の皮を被った社会悪扱い。

私は外部から治療家業界に来ていますが、先方の言いたいことも分かるし、少なくとも社会人しながら苦労して柔整免許の勉強していたときは「医療関係」のお仕事の勉強をしているつもりでしたので、一人中間管理職妄想ゴッコよろしく、悶々とし挟まれたこの心の苦痛・・・

もう、お腹いっぱいですって・・・

まぁ、分からないでもないんです

だって、やっちゃいけない事を、広告も含めて「何か言われてから直せばいいや」的な発言していたりここまで逮捕逮捕逮捕・・・逮捕報道の無い月ってありました?

しかも、とっくに個人情報保護法は改定されて、患者が一人でもいれば摘要なのに
「同じ会の中同士なら、患者情報のやりとりは勝手にやっていい・・・」
なんて、一般企業に勤める患者さんサイドからすれば
「なんだこの、非常識かつ反社会的なアウトロー」
と思われても仕方無いくらいに、コンプライアンスに疎い・・・。

実際に、一昨年の5月30日以降から、個人情報保護法の改定されていますが、これに関する講習とかって受けた方います?
私が所属する保険業界では、徹底にやっていますよ。

こちらサイドとしては常識だとしても、一般社会からみて非常識ならば、世間の評価は非常識なんですよ。
それは、揺らぎ無い事実。

だけど、進歩のスピードが著しくないのは、様々な事情があるとしても、言い訳にすらならない。
それがベースになっている事実に、交通事故に関しての場合は決定的な事がある・・・

交通事故事案で「医療」をやっていますか?

以前に企画していた「施術証明書添削」。
昨年は、今後にも継続する「グループ添削会」を、札幌で開催しました。

目的は、実際に提出されている証明書に
医学的所見の要素が記載され、医証として成り立つか?
を見ていくことで、医療従事者の業務を見直す意味合いがあります。

(予想通り)結果として、実施する側も見えて来たのは、通常の業務が円滑にいっている院と医証レベルはリンクするということ。
「医証」のレベルを上げるには
・交通事故で問われる事項を知っている
・「医学的所見」として損害賠償上問われる項目を理解する
が必須になります。

実際に入金も滞りなく10日前後以内で、訪院調査時も威圧的・非紳士的な対応も無い院は、行われている業務が円滑であるという結果論としての「医証レベルが確立している」となります。

これは、賠償を担当する保険会社としての業務実態を把握していれば、リンクする事は容易に理解出来ます。
総じて言えば「医療やっているのが見えてくる」。

では、逆に困ったトラブルが多い院の場合はどうなのでしょう?

その場合は、全てがそうであると断言は出来ませんが、未達なケースが多いようです。
一言で言えば「医療をやっているか?どうか?に疑念がある」

交通事故で医療をやっていると言う事は、どういうことか?

『医学的所見を精査して記録し、治療・施術を適確に行い、結果も記録し、賠償として充分な医証を滞りなく提出出来る様に作成する』
となります。

一見、当たり前の内容に見えますが、実は賠償解決の観点からすれば、未達になっているケースをよく見ます。

それは2つのポイントがあり
①何を問われ、何をすべきかの指針が周知されていない
②治療期間内に「治癒」「寛解」するべきという概念にとらわれている。
となり、これはドクターも同様です。
つまり、医療界全体が暗中模索であって、それが改善されていないから。

『医学的所見~・・・・(略)』と、上部の文に対しては「そんなの、医師なら普通だ!」と反論があったとして・・・そうなんです、医師ならば当たり前の事ばかりなんです。
ただ、医師でも「賠償の解決」という観点での教材が乏しいことから、暗中模索でケースによっては確証バイアスが掛かっているケースは少なくない。

被害者である患者からすれば・・・
別に賠償を捏造しようなんて欠片も思っていないのに、最小限の補償を受けたくとも、医療従事者サイドが知らないんだろうけど、賠償を立証するには乏しい臨床対応しているってケース・・・
これ、私もされましたし、交通事故の医療コーディネーターとしての業務は、これとの戦いの繰り返しばかり。

交通事故は特殊なんで、通常の医療に賠償観点としての業務のフォローが必要なんです。
これが、交通事故での医療の大事な事。

だけど、お門違いな思考とスカスカの臨床対応の日々は続く

今でこそ少なくなってきましたが、医療従事者が知るべき交通事故知識のセミナーって、別に患者の慰謝料とか関係無いんです。
まずは事務的にも国家資格を持っている医療従事者として知るべき知識が必須なのにそうではなく、まずは自分たちの欲求を満たすエサばかりで構成されているのばっか。

だから、欲求の抑制は効かずに「カネ・かね・金」なもんだから、絶対にやっちゃいけない事を、「何となくやっちゃいけない」と自己都合解釈して低く扱うもんだから、最終的には逮捕に至る

それで、物事の根本が抜けているし、そもそもの知識を入れていないから、指導する側の団体もまともな情報提供出来ないんです。

ちなみに、私が二度と付き合わないと勉強会で宣言している団体は、私のコンテンツはタダで提供しろ、あんたもセミナーの宣伝になるんだから、だけど掲載料はもらうからね・・・トドメは、うちの方で管理している著作権に抵触するコンテンツを黙って使うとかやったんで、堪忍袋の緒が切れたんです。

そういうスタンスだったので、縁を切ったわけ。
そんな根性でいて、会員にマトモに情報提供出来るわけ無いんだから。

こういった会も、ここまで交通事故に対して陳腐化させた責任の一端はあると思うんですよ。

だけど、現場の方が気付かなきゃならないと思っているから、2018年の時は「起き上がろう!」と申しあげて、変わらず情報発信はしていました。
傍らで、相変わらず逮捕は続いていたけど。

でも・・・現場の方々は、臨床テクニックは重要視されるんですがね・・・
どんなにテクニックあっても、治療出来る環境をコーディネートする力が無いと、この先は厳しいと思うんですよ。

腕も必要だけど、コーディネート力

現在は、療養費が厳しくなったとの事から自費移行が5年くらい前からトレンドになっています。

ここのポイントは「厳しくなった」のではなく「誤魔化しが効かなくなった」というが正しいので、それを理解していないと、2流以下コンサルにシテヤラレルので要注意なんですけどね(笑)

さて、自費移行に必要なのってテクニックなのでしょうか?
私はそれだけでは足りないと思っています。
選択して頂くまでの「コーディネート力」もでしょ。

ちなみに、ウチの院長は20年近く前から、通学中から自費での道と踏んでいたんで、今でも安定して仕事されてますが・・・彼女の最大の特徴って「治療の腕と同時に、ホスピタリティが秀逸」ということ。
非常にバランスが良く、どっちが目立っても行けないし、劣ってもいけないと言う事を、しっかり回避して、社会人として何の仕事させても「出来る」と、思わせてしまう凄さ。

バランスをとるチカラが「コーディネート力」という、院を作りあげること。

でも、きちんと医学的な事もしています。
自費でも急性外傷にも対応するし、外科・内科的にも柔道整復師としてアドバイスもするし、ドクターへのコンサルトもきちんと行う。

ここなんですよ。
根本は医学・医療であって、その中から個性があるのなら、光ります。
個性だけっていうなら、無資格と変わらないんです。

だから、交通事故を受けるなら、医療をするっていうことが大前提。
それは、学校卒業してからアドオンで個人で勉強する事よりも、学校で習ったことや、柔整の教科書に出てくることが役だったりします。

まずはそれをしましょうよ!と今年は言いたい。

じゃあ具体的にどうすんの?

ということで、私の方はメニューを増やします。
情報提供として、医療をしていると明確に胸を張って主張出来ていない状況を「じゃまずはどうするか?」の色を強くします。
目標は「裁判になっても絶対に胸張って提出出来る医証が出来る様に!」です。

個別・グループコンサルも行って、これまで過去あった
・こうすれば患者は増える
・こうすれば保険会社から信頼を得て紹介貰える
・こうすれば患者の慰謝料が増えて喜ばれる
・こうすれば収益アップする
・弁護士入れれば鬼に金棒
といった3流セミナーでは出来ない事します。

目的は?
だって、医療しているはずなんですから。
恥ずかしくないようになりませんと。
その為には、上のようなこと聞いている暇なんてないんですよ。

収益アップは結果論であって、目的にするから、足元掬われるんです。
これ、どの業界の話でも共通です。

まとめ

・もういい加減に「not医療路線」から脱却しよう

・思っている以上に、世間の目は冷たくなっている

・交通事故に関しては、自分も患者も守るなら、まずは医療する意識を持つ

・なにするか?って意外に基本的な事

・だけど、交通事故に関しては、特殊な考えを増やさなきゃならないの、だからそれは「勉強会」と「コンサル」で補強します

・「医療」としてやれる所とやれない所で、この先は絶対的な差別が生まれる。これは区別とは違う

・いつまでも既得権益による自由診療を主張したいなら勝手にどうぞ。5年後に間違いなく、僕からの情報提供で実行したか?しないか?の差は出るから(今でも出始めているけどね)

年初なので長くなりました。
有り難うございました。

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プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

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