医療従事者向けの保険・交通事故・自賠責の知識をアップグレードする情報提供を行っています

  1. 柔道整復師向け
  2. 613 view

広告制限では不起訴だった!僕らはどうするべきか?自賠責巨額詐欺事件から文化を変える

Contents

業界を揺るがした自賠責保険巨額詐欺による逮捕

今回は自賠責保険における詐欺での逮捕がメインでしたが同時に広告制限においても柔道整復師法違反の疑いで逮捕されました。

しかしながら昨日、該当地域の柔道整復師の先生から、新聞報道によって不起訴になったと、連絡をいただきました。

確かに柔道整復師法における広告においては、以前から指摘を各方面からいただいており、先に制定された医師サイドの医療広告ガイドラインに、追従する形で現在は広告検討委員会が開かれています。

先の巨額詐欺も大問題ではありますが、ここで起訴されれば初めての広告制限における事件でしたので、 注目はしていましたが、起訴には至らない結果となりました。

この基礎に至らなかったことにおいては、全く情報が入っていないことから、憶測をすることしかできません。
・広告検討会の途中であった
・どこからか圧力がかかった
・これで起訴されると、日本全国の広告制限に該当する院への対応で大混乱が起きる
などなど、エビデンスがあやふやなことしか浮上してこない状況ですので、私も考えを述べるのは割愛したいと考えております。

しかしながら、今回の該当する柔道整復師においては、巨額な自賠責保険詐欺を行ったということは揺るぎない事実ではありますので、そちらの罪状においては、厳しい司法判断は下されると想定しています。

不起訴報道によりまた再燃

さて今回は実際の逮捕から1ヶ月以上経過しているにも関わらず、北海道内の新聞雑誌に改めて掲載されるなどしています。


こんな地方紙の中にも

ガッツリと輩扱いで出ています。

毎度の事ながら、自賠責保険詐欺の逮捕が起きると、 判を押したかのごとく犯罪を行った対象者に、批難の文章があちらこちらから上がってきます。

こういった時に私が問いたいのは
批難をしたら、逮捕されるような、また逮捕に至るような公序良俗に反した行為がなくなるのでしょうか?

間違いなく言えるのは
避難しているだけでは無くならず、業界全体が向上するとは到底思えない
ということです。

確かに悪いことをした人間の当事者が一番悪者です。

しかし、悪いということの区別がおぼろげであり「あーバッカじゃん、捕まってら」程度であれば
「スピード違反は、捕まらなければ違反じゃない」
とぬかしている輩と、五十歩百歩にしか見えてこないんです・・・私は。

速度違反による問題は
・スピードを出しすぎると何が危険なのか?
・スピードを出すことにより起きた事故で誰が犠牲になるか?
・どこでならスピードを出してよくて、どこで出してはいけないのか?
・ そもそもなぜスピード違反をしてはいけないのか?
・ どうして速度制限があるのか?
を理解しなくてはいけないということ。

なぜなら、違法な速度は安全と相反するものであり、あえて制限することには意味があるということです。

ところが、医療従事者における自賠責保険の取り扱いは、あえて表現するなら、この
速度違反を理解しないまま、ハンドルを握っていることに類似
していませんか?ということです。

つまり、やってはいけないことへの意識が低い
結果として「バレなきゃいいんだろう」的な輩思考が、水心を増長させることに繋がります。

 

無知は保険会社にとっても都合が良い

一方、交通事故における保険会社のネガティブ対応は、近年のみならず、以前から各方面の指摘を受けるような処理を行うことは有名。
事故被害者のみならず、医療従事者も嫌が応にもその「ネガティブまみれな経験」をする事が多々あります。

何十年前からも続くのに、なぜ監督官庁からの抜本的な業務改善命令等々がないのでしょうか?
それは相手が法律制度を知り尽くしていることから、公序良俗の範疇ギリギリを、 乱用をしている事他なりません。

つまり「保険会社が酷い」としても、法律・制度を知り尽くしているので、明らかに公序良俗に反していなければ、攻撃的に抗弁しても「暖簾に腕押し」。

そんなクレバーな保険会社の文化にしてみれば、根本的に
・何がいけないのか?
・何が認められるのか?
・認められるには何が必要か?
・そもそも医療従事者が出来る事、権限範囲はなにか?
・自賠責保険そのもの
を知っていない医療従事者を翻弄するのなんて、赤子の手を捻る程度。

実際どうですか?
そもそもこの問題を起こした整骨院が、なぜ
10年で1億円と言われる詐欺を働いてこれたか?
が、分かりますか?

批難するよりも、知るべきはそこ!として、私は注目しています。

この問題は、ちょうど新コースの「ElitePlus」で揉み込むのにちょうど良い課題ですので、きちんと制度・法律のみならず、医療従事者が行う
・施術証明書などの書類作成
・必要な検査方法と、その医学的意味
・保険会社対応への各論
・各トラブルに打ち勝つための「思考力」
のレベルアップを希望する受講者の為にも、教材にさせて頂きたいと思います。

表題の何をすべき気か?ですが・・・

まずは
知ることを、あえて今もう一回見直そう!
です。

医師も含め、医療従事者は、自身の立場や考え方で、交通事故の実態を歪曲して理解しているのが多々見られます。

その思い込み的な思考パターンに同調しないと、セミナーやったり、コンサル集客できないから、周囲関係者も
実態までも知ろうとしない。
結果的に、10年前と比較して知識はアップデートされず。
変わったことと言えば
医師でも柔整師でも、容赦なく保険会社は訴え逮捕が明確
になった。

・これまでの知識で、きちんと治すために通いたいという患者さんの役に立った事って、いかがですか?
・慰謝料アップの話って、治療環境としてどのくらいに必要ですか?
・施術証明書やカルテに記載する内容って、どれだけ必要で、なにをすべきか?習得できましたか?
・必要な検査法は?柔整師ならどこまで出来る?

思い返してみて下さい

8年くらい前から3年前位前までが、交通事故セミナーはアチコチでやっていました。
それ以前と比べて、今の皆さんは上記の項目から考えて、どれだけ知識がアップデートされていますか?

巨額詐欺を働いた柔道整復師は、逮捕されました・・・広告では不起訴だけど。
批難しても、世間の目は変わりません。

変えるなら、まずは一人一人が交通事故を知って、そういった輩が生息しづらい環境のために
医療業界の知識をアップデートすることです。

劇薬のような、特効薬は存在しません。
まずは一人一人から。

現場で使える知識と評価されていないセミナーは激減しました。
瞬間的に上昇した特定の人の収益を自慢するセミナーも減りました。
事故の実態を知らない人間が語るセミナーも減りました。
「患者救済」など、事故も知らないのに、本末転倒・荒唐無稽なキャッチのセミナーも減りました。

私は何も変わらず、以前からのセミナーを続けて、熱い要望も受けて、新コースも作ってコツコツやっています。

それが未来を向いて、文化をアップデートすることが必要だからと信じているからです。

まとめ

・輩のしでかしたことを批難するのは誰でも出来る。
・事実を知らないままで、批難しても何も変わらない。
・制度・法律を知らないで交通事故を扱うことは、患者さんにとっても迷惑なだけ。
・ある意味、別の角度から事故を知り尽くして自賠責詐欺を行う輩より、
知らないで平気なことはタチが悪い。

 

まずは知ろう!交通事故を!!

勉強会情報はコチラ

The following two tabs change content below.

プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

柔道整復師向けの最近記事

  1. 保存版「交通事故で整骨院に通院してはいけない典型例」

  2. 勉強会に至る重要なエピソードを紹介します

  3. 医学的所見の検査してない?そりゃ支払拒否の理由になるわ!!

  4. 自由診療だからカルテはいらない?って誰が言い出した?:ElitePlus

  5. 広告制限では不起訴だった!僕らはどうするべきか?自賠責巨額詐欺事件から文化を変える

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP