流行りかどうかは分かりませんが、結構見かけます
今回の対象となる事例
・交通事故セミナーを受けたことで出る「修了証」
・類似してテスト等も行う「資格証」のケースもある
・発行するのが、団体やNPOそして弁護士など
が多いようです。
2年前まで、かなりありましたが最近はあまりないようです。
「医療従事者のための交通事故勉強会」では?
出しません!
出したこともありません!!
未来永劫、出すことはありません!!!
理由があります。
自院の宣伝の1つとして掲示するために使うのかと思いますが、メリットよりもデメリットが勝る事実を知っているからです。
デメリットは?
それは、仮に弁護士が発行していようと、NPOが発行していようと・・・
保険会社から見れば、十把一絡げに「輩扱い」としてカテゴライズされるからです。
交通事故を本当に識っている人間は、それが分かっています。
勉強会で紹介する「元損保職員さんのインタビュー」でも、それはハッキリ言っています
「逆効果で怪しまれるだけ」と。
その上でなんで発行しないか?
私の勉強会カリキュラムは、ある意味では保険会社にとっては困る内容です。
なぜなら、あまりにも正しすぎて、医療従事者に対して嘘や誤魔化しが通用しなくなるからです。
各対処時における、保険会社の考え方までご教示していますから。
元損保職員さんも、私の書籍や勉強会の内容をご存知の上で「内容としては太鼓判を押せます」と
コメント頂いています。
しかしながら、過去の業界が行ってきたイメージの悪さと、現場対応時のリテラシーレベルによって、
まず警戒モードで保険会社は対応する事が「文化」というレベルで定着しています。
これは、医師であろうと、請求に負荷が掛かる医療機関であれば、全てそのモードになります。
実際に医師の診断であろうが、重箱の隅を突き、「とにかく出さない理由を作る」のが業務の1つでもあるわけです。
これはもう「文化」なんです。
しかも、個々の損害担当における事案数は増加の一方。
トドメのように、今年は台風21&24号の影響で、損害サービスセンターによっては2つの台風だけで
年間の損害報告数の1.8倍を受けていて、てんやわんやの状態。
私の勉強会だけが大丈夫・・・って、そんなの区別するようなゆとりなんかありません。
台風が無くても、元々が多忙の極みですけどね。
交通事故業界の人間では常識中の常識
交通事故に携わる人間ならば「先入観を持たれて処理されること」を嫌います。
ただでさえ、立証が困難で難儀するのが常態化しているから。
場合によっては病院ですら、院名を聞いた途端に「あそこか・・・」と、過去の履歴や傾向で
事案の引きうけに関しての、警戒レベルを上下させるくらい。
保険会社の人間でしか見れない「自賠責損害調査事務所のデータベース」の掲載データって、見れないからこそ
気にするんです。
他にも「不正請求防止制度」があるので、保険会社同士の共通通報システムに通報・登録されようものなら・・・
だから、本当に分かっている、もしくは第一線で活躍するような弁護士やパラリーガルは、やりません。
どういうときに見られる?
協定前には、必ずHPのチェックもします。
皆さん、自己アピールをしたくて仕方が無いから、大概が載っています。
Googleストリートビューで外観もチェックするし、院への訪問時も、掲示物は100%チェックしています。
それが、実態。
「どれを見るではなく、すべて見る!」元損保さんのインタビューでは
○○○までチェックするとまで言ってますから!
ではどうするか?
「患者さんにも掲示することで、ちゃんと出来ると安心してもらえる」という意見もありますが・・・
そもそも、数時間の講習を一回受けただけの修了書程度で、どこまで交通事故を知り、その上で
「カルテ」や「施術証明書」の記載方法を具体的に理解して実施出来るか?
私の勉強会は長丁場で知って欲しい単元は満載であり「難しい」と言われますが・・・だからあえて
再受講は安価にしているし、「今日はここだけでも覚えておいて、明日から実行して下さい」という
ポイントも提示しています。
転帰欄の○の箇所1つで、患者さんの人生が終わったりしますのでね。
これは、フィクションの脅しではなく、事実ですよ。
掲示で安心させていながら、後になって
「なんでそんな対応するの?おかげで賠償が飛んだじゃ無い!」
となるのでは本末転倒ですから。
あ・・・ちなみに、医療従事者のシデカシの文句の矛先は、医療従事者本人よりも、他で発散されることの方が
多いです。
これも勉強会で説明しております。
だから最初から掲示しないに限るんです。
なので、私は発行しない。
責任取れませんし。
そうそう・・・
保険会社向けに「ちゃんと勉強していますアピール」も、どうせ結局は「聞く耳持たず」ですので無駄。
何で出すんだろうね・・・?
不思議な話です。
第一線で交通事故の事を知っていれば、分かりきっているのですが・・・
・裏事情を含む実態を知っていても、それが正しいと自分の意志を貫く根性に長けている
・別に医療従事者や患者のことなんかよりも、自分への依頼者がとにかく欲しい
・資格ビジネスなので、収益の為には「修了証」や「資格証」が必要なので出す
・本当に分かっていない
の、どれかかなぁ・・・
端から見ていて、本当に皆さんのアピール欲をたくみに利用していますよね。
治療の技術系セミナーでは修了書出すのが慣例ですから、それをターゲットにしているんでしょうね。
だけど、私は医療従事者とその患者さんの為に出さない!!
あとですね・・・そういう証を出していて、院の評価として把握されると、同時に
「そういう輩のような院にあえて行く患者」
として、患者さんに色眼鏡がつくんですよ。
過去に、自身の事故経験から多少勉強して自分のところで勉強会をしています!という方が
「そういうことに気付かなかった」とコメントされましたけどね・・・
その程度のリテラシーじゃ、交通事故を知ったことにはならない、と思うけどな・・・
まとめ
・「医療従事者のための交通事故勉強会」では、十把一絡げになるのを避けるために出さない
・そもそもデメリットしか思いつかない
・掲示するなら「色眼鏡」「レッテル貼付」を覚悟してね
・発行元の事情・・・知るかよ。理解したくも無いわ!!
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