医療従事者向けの保険・交通事故・自賠責の知識をアップグレードする情報提供を行っています

  1. 医療従事者全般
  2. 463 view

「天動説」になっていませんか?②

残りの天動説は以下になります。

③交通事故はボーナスだ
④なんで保険会社にとやかく言われなきゃならないの?
⑤交通事故は自由診療。なのでこっちの料金で払われて当然
⑥認めない保険会社が全て悪い
⑦いかにランニングを増やすかがカギ。療養費から自費シフトもあるし
⑧患者は困っているのだから、救済してあげればいい

上手く地動説に切り替えてみましょう。

Contents

③交通事故はボーナスだ

交通事故で扱われる、自賠責保険が絡んだ支払要件はカテゴリーとしては、確かに「自由診療領域」になります。
これは「健康保険」と「労災保険」が、カテゴリー設定されているのに対して、損害賠償が関係するために、枠組みを固定化してしまうと「独占禁止法」に抵触する可能性があるからです。

その為に、あえてカテゴリー設定を行わない為に「自由診療」とせざるを得なかったのですが・・・この設定を
「自由だぁ~!!」
と、開放モード全開で先行してしまったために
「交通事故は自由診療なんだから、医療サイドの料金で請求するのが当たり前!!」
というのが文化になってしまったのが、要因になっているかと思われます。

その無制限状態を、一定基準として設けなければならないとしたのが、日本医師会・損保協会と司法との協定になったのが「手上げ方式の日医基準」であり、柔道整復師においては「目安料金」として設定されています。

当然、司法判断としても適正な交通事故における治療・施術の基準として採用します。

なので、現場が勝手に「自由診療だから医療従事者で決められる」として扱う事は、ひいては患者さんへトラブルの種を撒いてしまうことにもなりかねません。
さらには民事損害賠償の一貫として対応しなくてはならないので、記録や書類作成は楽ではないです。

地動説的切り替え:そういった視点からすれば「ボーナス」とは到底言えるような、楽な収入減では無いです。
ただし、きちんとした対応をした場合の患者さんからの信頼度の構築は、通常の健康保険診療・施術よりも高くなる傾向です。

ただし・・・「きちんとした」というモノサシが曖昧かつ医療従事者目線になっている事が大概ですので、注意して下さい。

④なんで保険会社にとやかく言われなくてはならないの?

先に結論を言えば「金払わなくてはならないから」です。
実際に保険会社が行っている現状や、事務実情を考えると、とてもじゃないですが簡単な作業ではありません。
「だって120万円までは自賠責保険が払うだろ!」としても、任意一括においての回収条件や、調査事務所の支払否決を考えると、保険会社は決して楽な作業では無いです。

ケガした=治療する
ですが、ここに「無条件」という定冠詞を医療従事者は持ち要りたがります。
しかし、これも制度・法律があってそれに準えないと、支払われません。

保険会社は、時に上場企業とは思えないような対応を「方便」として来ますが、ごまっとうな対応含めて、裁判に移行してもいいという前提で行います。
従って、その前段としてブロックは当然です。

地動説的切り替え:医療現場に必要なのは「必要だから治療・施術に至った」という証明をする能力です。
勉強会がターゲットとしているのは、それらを磨き、とやかく言ってきても紳士的に論破する能力を上げることです。
カスレベルの方便を使い、人を惑わす雑魚と、同じ土俵で相撲を取ってはいけないからです。

⑤交通事故は自由診療。なのでこっちの料金で払われて当然

③にも同じ事でもありますが・・・そもそも「自由診療」へのカテゴライズの解釈不足です。
目安があるのですから、勝手に釣り上げないで下さい(笑)
民法709条の観点からすれば、その治療をして費用が必要と証明するのは、患者さん自身の責任になります。

地動説的切り替え:患者さんに費用の証明能力が備わっていない、また医療従事者からの医証証明能力が低い場合、その費用の負担は患者さんが行いかねません。

これ、もしも至ったら、半端ないですよね?患者さんからの恨み。
治療・施術をやったは良いが、その根拠証明が乏しい・・・でも費用はしっかり請求する。
これでは本末転倒です。

何ををどのように証明して埋めるのか?を提案するのが、私が提案するスキームの方向性です。
実態とその根拠となる制度・法律を知って、空回り的立ち振る舞いから回避しましょう。

次回、最終回です。

※勉強会は、長時間になります。
是非、普段着でどうぞ。スーツ着用は勧めません(笑)

※「特別カリキュラム:医師診断を否定した自賠責保険の判断への分析と対策」はアドバンスコースで行います。

※ベーシックコース終了後の19時から「ashibraⓇ体験会」を行います。
ご希望の方のみ、時間の許す限りashibraⓇを、体験されてみて下さい。
『S03』と『AIR』を持参します。

======================================
『医療従事者のための交通事故勉強会2019:柔整師向け』

横浜ファースト:2019年6月23日(日)
9:15~11:55
横浜ベーシック:2019年6月23日(日)
13:00~19:00

横浜アドバンス:2019年7月7日(日)
9:30~16:45

※すでに受付開始

<場所>
アットビジネスセンター横浜西口駅前 602号室
神奈川県横浜市西区北幸1丁目8−4

<定員>
各会場:30名
(各最少催行人数15名)

<申し込み方法>
https://www.primecare.co.jp/workshop/
①弊社HP、もしくはFBページメッセにて案内PDFを取得下さい。
②FAXもしくは、申し込みデータをメール送信
③承り後、弊社から受付案内を致します(メールもしくはFAX)
④料金は会場にて現金にてお支払い下さい(領収書発行致します)

<メール受付の場合>
HP問い合わせフォームより
①氏名
②所属院
③連絡先番号もしくはアドレス
④取得資格
⑤希望コース
⑥同行有りの場合の同行者氏名
⑦ベーシック終了後の二次会参加希望の有無
をご教示下さい。

<料金>(すべて税込)
ベーシック・アドバンス新規(それぞれ)@22,000円
ファーストのみ一律:@10,000円
同コースの再受講:@10,000円

再受講者との同行またはペア割:@ー4,000円
(お一人当たり、ベーシック・アドバンスにそれぞれ適用)

※交通事故事案を同業者へのビジネス化されている場合は、別途加算料金を申し受ける場合がありますので、ご了承下さい。

<会場限定:書籍特別販売>
「医療従事者の為の交通事故取扱説明書:接骨院編」
@9,000円→特別価格@8,000円(ともに税込み:一人1冊限り)

<ご注意>
・撮影・録音・資料の二次使用は固くお断りします(発覚時損害賠償請求します)
・初参加の方の「PCによるノートどり」は、内容リークの懸念もある事から、ご遠慮頂いています。
・既に交通事故で商用活動(手法展開・セミナー等)されている方のファーストコース以外の申し込みは、理由回答によって参加をご遠慮頂く事もございます。
※管理人は「二次加害者」への幇助を一切行いたくないという信念がありますので、ご理解下さい。
勉強会でお会いしましょう

The following two tabs change content below.

プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

医療従事者全般の最近記事

  1. 人身傷害で自賠責基準額で通した強者?ここから見えてくる業界に補完されていない交通事故扱いの…

  2. 俳優が交通事故泥沼裁判!?接骨院も絡んでいるようなのでチョット解説してみます

  3. 重要長文:「事故せーへん?」メール事件から考える、交通事故に対する医療体制の問題点

  4. 2020年テーマは・・・存在意義を全うすることが昇華に!!

  5. 年末企画:逮捕もあったので個人情報保護法に絡むことなんぞを・・・

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP