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保険会社担当だって、人だって事です

今回のアイキャッチ画像は「再現CGメーカー」なるアプリが大好評と言う事で、弄って作ってみた画像です。

とりあえず、なんもなく、当てずっぽうに作ってみた画像がこんな形なので、この画像をもって解説したいと思います。

Contents

再現CGは

いくつかある折衝の様子の一場面を表しています。

右が保険会社
左が医療従事者を現します

これは折衝の際に、主張が通じないが故に歯がゆくなってしまっている医療従事者が描かれています。
扱っていれば、なんどか保険会社の理不尽対応も経験するでしょう。
私もその経験が有るので分かります。

歯がゆくなると、気持ち的には臨戦態勢の様に、アドレナリンが急激分泌され、感情も高ぶります。
そんな経験も持っていると
「保険会社が訳の分からない事言って、話が通じなくなる」
的なコメントも出るでしょう。

さて、これを2歩も3歩も下がって、傍観ポイントまで下がってみた景色がこれです。

気持ち的にも臨戦態勢。
しかし保険会社は「なんだ?やるのか?やるならやってみな!!」の様な、立ち振る舞いです。

具体的には「そんなに言うのなら裁判でも何でもして下さい」などが該当します。

ただ、この下のスーパーのようになっているポイントも、加味した方が良い場合もあるのです。

医療従事者の言い分として多いのが

・こっちは自賠責でも認められているので治療している
・任意一括対応をしているのであるから、請求したものは払え
・治療は治すまで行われるのが当たり前なんだから、打ち切りなんてもってのほか
でしょうか?

コレが代表的な抗弁要素ですが、これらの多くは、
交通事故という民事損害賠償の根本が理解されていないまま定着した、医療界の文化的思考パターン
です。

実は上記の主張は、制度・法律的に全くもって根拠はありません。

私は一貫して「民法709条を把握すべき」と10年以上申しあげています。
逆に言えば、コレさえ理解すれば、上記も見当違いだと理解出来るし、解決も見えて来ます。

冷静に分析してみて下さい。
上記の様な主張は、ここ数年されてきた事では無く、もっと以前から揉めていた事でもありますよね?
それで、それが通ってきたでしょうか?
そして、それから対策も立てられてきたでしょうか?

「所属会が懇親会等で、良好な関係を築いてくれている」
なんてのは、根拠も無いし、保険会社のホンネとタテマエを理解していない・・・いうならば、飲み屋の姉ちゃんの営業トークを本気に取って、のぼせ上がって自滅するのと、同じレベルの事ですからね・・・

 

根拠無し主張では通したくても通せない

保険会社の担当も、サラリーマンです。
会社の方針で動きます。
個人的見解での処理も出来ないし、もちろん特定の相手に対して特別利益提供も出来ません。

会社内での研修で身についた方針は、各社共通です。
「約款・制度に則り対応する。それ以上でも、それ以下でも無い」

交通事故は法律・制度によって処理することが制定されています。
その解釈を個別調整しなくてはならない場合においては、裁判にて司法判断を仰ぎます。
なので、示談レベルにおいても、このまま司法判断になっても大丈夫かどうか?という、根拠をもってのスタンスで臨んでいます。

なので強気でもありますが、主張が通じない場合の対応態度では、一方的な処理に見えてしまいがちです。
しかし先に述べたように、根拠をもって対応しているので、向こうとしては「一方的と言われるのは心外」という反論になるのです。

そう、向こうの立場になってちょっと考えて見るのです。
・法律・制度的な正当性があって対応している
・支払には民法709条にある「因果相当関係の立証責任」を果たしてくれないと、払う事は出来ない
・支払根拠も提示されて無い、もしくは足りないのであるならば、応じれない

これが保険会社の主張です。
まぁ、交通事故を知っていると、あからさまに「民法709条の乱用的対応」も実際にあります。
これは否定しません。

ですが・・・

多くの交通事故治療におけるトラブルを、根本から分析していると、行き着くのが「医療従事者の知識不足が招いた理解不足」となり、その尻ぬぐいは最終的に患者さんが被る事になってしまっている事案は少なくありません。

この現象を「医療従事者と言う名の二次加害者」と言います。

医療従事者が、請求しても通らない環境を作ってしまいかねていない。
だって、治療に関わる損害は、免許を持った医療従事者の医証でもって証明されるわけです。
ここを理解出来ていない医証発行がされてしまうと、治療費のみならず、正当な治療の根本が崩れて「慰謝料」「休業損害」なども請求出来ない・・・。

生活がかかっている患者さんにしてみれば、死活問題なわけです

ですが医療従事者って、今回の画像のような時に、自分の今年か考えられていなかったりしませんか?
だから保険会社の否定的反論に感情が先走る。

保険会社が傍若無人だ!としても、保険会社にしてみれば、
払えない状態なのに払えっておかしくないか!?そっちのほうが傍若無人だ!!
コレが本音な訳ですよ。

「将を射んと欲すればまず馬を射よ」

これが、私の勉強会の根幹です。
まずは、事故を知る。
もちろん同時に保険会社も知って貰います。

私は医療従事者でもありますが、保険会社サイドの考えも、よく知っているわけです。

さらに、自身も交通事故に遭って、その後は被害者や弁護士フォローもしてきているので、表も裏も理解しています。

交通事故を傍観して思うのは、だ~れも交通事故で被害者が困っている根幹にたどり着いていない・・・もしくはあえて無視しているわけです。
(根幹を改善すると、困る職業の人もいますからね)私は、そこから目を背けないことを伝える事も選びましたので、どこにも忖度せず、歯に衣着せない言動主体になるんです。

逃げんなって!いい大人なんだから!!って。
自分可愛さの主張だけでは、盲目になってしまって、解決の道筋も見えなくなってしまいがちです。

だから、今回の再現CGは、的を射ていると思います。
これ、便利だな・・・また作ってみよう

まとめ

・保険会社の対応に苛つく事もあるでしょう
・実際に、理不尽な対応もあります
・しかしそうではなく、医療従事者の方が間違った解釈のままで対応してることも少なくない
・間違ったままでは、払えるモノも払えない
・ならば対策として、視野を広く維持する為には交通事故を識る
・識る・・・には、お金の事だけでは無く、やるべき事と、保険会社の思考パターンへの理解もあります

「医療従事者と言う名の二次加害者なんてなりたくない!!」ということで識りたければ、勉強会にどうぞ

※勉強会は、長時間になります。
是非、普段着でどうぞ。スーツ着用は勧めません(笑)

※「特別カリキュラム:医師診断を否定した自賠責保険の判断への分析と対策」はアドバンスコースで行います。

※ベーシックコース終了後の19時から「ashibraⓇ体験会」を行います。
当日、時間の許す限りashibraⓇを、体験されてみて下さい。
『S03』と『AIR』を持参します。

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『医療従事者のための交通事故勉強会2019:柔整師向け』

横浜ファースト:平成31年6月23日(日)
9:15~11:55
横浜ベーシック:平成31年6月23日(日)
13:00~19:00

横浜アドバンス:平成31年7月7日(日)
9:30~16:45

※すでに受付開始

<場所>
アットビジネスセンター横浜西口駅前 602号室
神奈川県横浜市西区北幸1丁目8−4

<定員>
各会場:30名
(各最少催行人数15名)

<申し込み方法>
https://www.primecare.co.jp/workshop/
①弊社HP、もしくはFBページメッセにて案内PDFを取得下さい。
②FAXもしくは、申し込みデータをメール送信
③承り後、弊社から受付案内を致します(メールもしくはFAX)
④料金は会場にて現金にてお支払い下さい(領収書発行致します)

<メール受付の場合>
HP問い合わせフォームより
①氏名
②所属院
③連絡先番号もしくはアドレス
④取得資格
⑤希望コース
⑥同行有りの場合の同行者氏名
⑦ベーシック終了後の二次会参加希望の有無
をご教示下さい。

<料金>(すべて税込)
ベーシック・アドバンス新規(それぞれ)@22,000円
ファーストのみ一律:@10,000円
同コースの再受講:@10,000円

再受講者との同行またはペア割:@ー4,000円
(お一人当たり、ベーシック・アドバンスにそれぞれ適用)

※交通事故事案を同業者へのビジネス化されている場合は、別途加算料金を申し受ける場合がありますので、ご了承下さい。

<会場限定:書籍特別販売>
「医療従事者の為の交通事故取扱説明書:接骨院編」
@9,000円→特別価格@8,000円(ともに税込み:一人1冊限り)

<ご注意>
・撮影・録音・資料の二次使用は固くお断りします(発覚時損害賠償請求します)
・既に交通事故で商用活動(手法展開・セミナー等)されている方の申し込みは、理由回答によって参加をご遠慮頂く事もございます。
※管理人は「二次加害者」への幇助を一切行いたくないという信念がありますので、ご理解下さい。
勉強会でお会いしましょう

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プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

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