医療従事者向けの保険・交通事故・自賠責の知識をアップグレードする情報提供を行っています

  1. 勉強会&セミナー関係
  2. 155 view

なぜ唯一無二の勉強会を企画したか?:ElitePlus

エリートプラスの募集 PDF を勉強会ホームページにアップしました。
お待たせいたしまして、申し訳ありませんでした。

2016年以降のアドバンスコースまで受講された先生方が対象のコースになりますが、今回はなぜこの新コースを作成したか少しご説明させていただきます。

今回は長文構成ですので、これまで同様の話は省略!!と言う方は、「4・嘆いてばかりもいられない」まで飛ばして下さい。

Contents

1・まず業界を見て驚いた

あちらこちらで私自身のことを紹介させて頂いておりますが、私自身が交通事故受傷を経験しています。
その際、私は保険代理店という立場でおりましたので、交通事故は充分知っているものだと思い込んで対応しておりました。

しかしながら多くの方が経験してると思いますが、非常に保険会社が塩対応します。
これまでの代理店としての「思い込み」に近い、陳腐な知識では交通事故の解決には程遠いということを嫌が応にも味わうことになります。
そう・・・本当の交通事故実態からすれば、営業代理店が知っているレベルの知識では、到底解決に結びつくとは言い難い事ばかりなのです。

結局は誰も教えてくれないだから、知ったものが一番真実にたどり着くことができる。
ただこれを実行する最大の壁は「どこでそれを知ればいいのかが分かりづらい」ということです。

実際に、病院ではドクターショッピングを経験してしまった経験もあります。
日にち・通院回数を重ねれば重ねるほど、逆にストレスは溜まって、神経症状はさらに悪化していきました。

ひょんなことから、なんとか真実にほぼほぼ違いがない知識を得ることができました。
その後紆余曲折あり、自分自身の交通事故事案の解決後は、これまでの仕事に加え二つの道を歩むことになります。

一つ目は交通事故被害者のフォローをする仕事に携わるということ。
被害者本人や弁護士から、医療現場向けのフォローアップをお手伝いすることを、依頼頂いて動いていました。
この時の経験は当時所属していた NPO の膨大なデータベースや知識の後押しもあり、交通事故の実態を表も裏も垣間見ることができました。

二つ目は、自分自身が受賞してその後回復するという経験から、「医療を通して地域貢献する」という職業に対して憧れが強くなり、その道をいくつめかの草鞋で歩むことになったのです。

その時点で交通事故の実態と同時に、事故被害者にとって大きなハードルである「医療従事者からの理解」の厳しさを把握していました。

なぜそのようなことが厳しいことになるのかが、最初は皆目検討つかない状態でした。
しかし、医療従事者と関わるにつれて、原因の一つにたどり着きます。

要は「医療従事者も交通事故のことを知らない」ということです。
知らないと言う事が、事故重傷者にしてみれば「本来は立ちはだかるべきではない壁」の要因の一つとなっていても、まさか「医療従事者当人の行動が原因になってる」ということは、想像しがたいモノです。

2・知られていない怖さ

自賠責保険規定における、治療・施術を行える医療従事者は、医師と柔道整復師がありますが、双方の交通事故に対しての知識不足の問題点のポイントは若干の違いがあります。

今回は詳細等は割愛いたしますが、共通して言えることは「知らないということを知らない」。
いやその自覚はあったとしても、そこを補填するための知識を習得する機会ですら10年間医療界における交通事故対策を見てきましたか、画期的なケースを拝見することができたことは、残念ながら現時点ではありません。

昨今の医療においては、エビデンスと言う根拠を非常に重視します。
しかしながら、なぜか交通事故に至っては、エビデンスが曖昧で勝つ都市伝説的な情報からの思い込みの対応が見受けられることがあります。

わかりやすい例の一つに、保険会社からの要望により健康保険が適用となった交通事故被害者となった患者において
「え?あの患者さん自賠ではなくて健康保険になったんですか?」
と言った会話が、平然と行われていることです。

このことは私の勉強会のファースト並びにベーシックでも、根拠をもって説明をさせて頂いていますが、自賠責保険を中心とした交通事故の対応を把握してない 指針の一つになります。

これらの知識不足は、医療従事者にとっては、医療費の入金の可否レベルの会話でしかならないかもしれません。

しかし当の交通事故被害者である患者さんにとってみれば、民事交通事故損害賠償と言う土俵に立たされているので、民法709条の観点からも、医療従事者に知識理解がないというのは、致命的な立証の妨げに通じることになります。

3・さらに追い打ちをかけるように

ここで、私が歩む事になった柔道整復師の世界を垣間見てみると、療養費において「誤魔化しを許容しない政策」が強化されました。
それは同時に、ある意味生き残りのために、健康保険以外の収益を確保しようという動きにつながります。
その一つが「自費移行」などもありますが、手っ取り早い収益アップとして「自賠責を強化しよう」というものがありました。

実態を知る者から見れば驚愕としか言いようがありません。

なぜなら、実態把握をそして正しい知識を得ていないのに、収益アップのために強化をする・・・ それらにほころびが出た、もしくはしわ寄せが発生してしまった場合、その先で尻拭いをするのは誰でしょう当然ながら患者さんです。

医療従事者の悪い所は、交通事故を収益での物差し判断しやすくなることから、保険会社とのやりとりにおいて、治療費の入金可否重点がどうしても入ってしまいます。

しかし患者さんにとっては、治療費以外の、生活に直結した費用の損害賠償の問題があります。

つまり単刀直入に言えば、制度法律への理解が習熟していない状態で扱うことから、むしろ患者さんを困窮させてしまう事例が多々あるわけです。
それらは勉強会でもご案内しておりますが、エビデンス並びに実態を提示しております。

4・嘆いてばかりもいられない

私は、少しずつ SNS 等を使いながら情報を発信してきました。
それにより「きちんと正しいことを知りたい」という希望がある医療従事者の方から、勉強会の開催を依頼されました。

これが「医療従事者のための交通事故勉強会」のきっかけです。

勉強会を始めて早7年。
少しずつ、実態を知り正しい知識を習得するという目的の勉強会は、受講者数を増やすことができました。

ただ反省点として、私自身が歯に衣着せぬような発言をする方であることから「あの人は恐い人なのではないか?」というイメージもあったのは否定できません(笑)

ただ「医療従事者に翻弄されて涙を流す交通事故被害者の実態」を知っていることから、そこに忖度をする必要はないのではないかという自身の判断でした。
それがフィルターとなって皆様に歪曲したイメージとなってしまったことは反省はしております。
ですが後悔はしていません。

そんな中次の課題が出てきます。

5・変化した問題点

振り返れば、5年ほど前は、
・交通事故で収益をあげるんだ
・患者さんを救済するんだ
といった、実態を知る者からすれば荒唐無稽なキャッチも拝見するようなセミナーが、乱立されていました。

その後、柔道整復師による自賠責保険の不正請求による逮捕が報道されるようになり、次第に業界内におけるセミナーの実施回数が減っていきます。
最後のとどめは今年の夏、業界のみならず北の大地を揺るがした、巨額自賠責保険詐欺事件です。

これにより一気に「交通事故はアンタッチャブルな領域」が如く、交通事故への語りは一気にトーンダウンしました。

6・だけど事故被害者はなくならない

車両の性能向上から、交通事故自体が減っているのも事実です。
しかし、減ってはいますが皆無になったわけでありません。
追突は減っても他の症例もあるわけです。

そんな中、逮捕などのダークイメージからアンタッチャブルとしてカテゴライズし、知識不足に上に経験も得られないような状況では、臨床現場の対応としては正解と言えないのではないでしょうか?
なぜなら、経験数が稼げなくても、開業している以上は、交通事故患者さんが来る可能性は0%とは言い切れないからです。

つまり本来は「知らないでは済まされない」という業務知識の1つのはずです。

悪用をしようという人でない限り、基本的に受傷して困っている人の方が大半です。
「医療を通して地域貢献する仕事」を選択してながら、自身による思い込みからの知識不足があるからと治療・施術拒否をするというのは、患者さんから見ていかがでしょうか?
いざという時に、頼りにしたい医療従事者の姿でしょうか?

また、私は実態として、接骨院が交通事故における治療に携わる事で得られる効果もあることは知っています。
アンチ柔整は、言うのは簡単です。
ですが、それにより起こる損失も実際にあるのです。

なにより「痛い」「辛い」という人が「知らない」「関わりたくない」と、袖に扱われることは、どれだけの心へのダメージを負わせることになるでしょう・・・
傷口に塩を塗り込むように・・・

7・勉強会をそのためにしてきたが

どうしても交通事故の知識を習得するということは大変なことです。
非常に独特な観点・処理がつきまといます。
他の保険制度の常識をそのまま転用することができない、独特の賠償問題だからです。

そしてElitePlusの副題である「矛盾と闘え」とあるように、処理を軸に考えれば矛盾だらけの話が大半です。

これまでの勉強会は再受講希望者が多く、結果としてそういった方々からの紹介も多いのも事実ですが、この時期になって 新たなステージを用意することになりました。

さらに求める人へ知識をアップデートする機会が必要となったのです。

Twitter なども拝見していただければ分かりますが、柔道整復師の存在までも評判は落ち、保険会社からも塩対応であることも少なくありません。

そして角度を変えながら多くの情報を入れますが、ある意味憧れてこの業界に足を踏み入れた私にとって、非常に心境が複雑になる傾向の一つに「医療人として評価されてない」ということもあります。

私は学校では、医療を基本としたことを勉強してきたつもりです。
資格独特の守備範囲があり、そこから社会貢献できる仕事だと思っておりました。

しかしながらSNS等も見ても、柔道整復師はここまでdisられるような職種だったのか・・・ショック隠しきれません。
勉強会を受講された方々は、真面目な人も多いのに・・・

8・文化のアップデートをさらに進ませるために

私が勉強会をやる目的は共通して
「医療界における交通事故対策文化のアップデート」
です。

何が何でも間違っている!だから全てを変えなくてはいけないのだ!!
とは思っていません。

ですがこれまでとは違い、通用しないことも多々増えています。
先のdisられているという状況も鑑み、自分にできることは何かないか?と考えた時に・・・交通事故対応はきっかけであり、医療従事者として、医療人として、知識のベースアップにつながる 知識提供をやれるだけやってみる・・・

これがElitePlusのきっかけです。

それまで私の勉強会をアドバンスコースまで受講された方・・・その中で、私の勉強会の趣旨を理解していただき、かつご自身のレベルアップを望まれたい方であれば、「交通事故事案は、きっかけであり通過点」ということがご理解いただけるかと思います。

交通事故の制度や実態だけを語るのは簡単です。
単に私が得てきた知識などをひけらかし、講釈すればいいだけだからです。

今回のエリートプラスにおいては、交通事故はきっかけであり、そこから医療従事者としてのさらなるレベルアップの情報を提供するのであれば、知識だけではなく、知恵につながる過程を共有するスタンスが必須だと考えています。
なので、あえて簡単では無い道を選びました。

結果として、ドクターからも
「他の柔整師はよく分からないけど、あの人はよく勉強しているね」
と評価してもらえる様なコ・メディカルに繫がるような、知識・知恵・考え方のきっかけとなるよう目指します。

広告検討会を見ても、無資格者との区別化は必須の方向となりつつあります。
それならば、医療系国家資格という免許持ちである以上、無資格者とは一線を画した「医療人としての知識」は必要ですよね?

ちなみに、この勉強会をすることで、一番複雑な心境になるのは、保険会社サイドですね(笑)
私が、教えすぎるくらいまで伝えます。
それにより、保険会社としての「正しい処置」はスムーズになります。
同時に「適当にあしらって払わない様にする」ことはし難くなるはず。

なので、これまでとは違う料金形態になりました・・・その分、本気です。

当然ながら、オブザーバーである元損保職員さんや、現役の交通事故専門医療コーディネーターにも、原稿チェックしてもらう予定です。

原稿作成を進行させていますが、産みの苦しみの中で悶絶しながらの日々を過ごしています。
日本で、自分だけが出来る・語れる、伝えられることはまだまだあるはず。

私の頭のライブラリーにある交通事故に紐付いた知識自体は、これまで半分も出してません。
まだまだ日の目を見ていないものがたくさんあります。

ElitePlusのカリキュラムが、それらを提供することで先々に残せる医療従事者としてのレベルアップになることを、強く思いながら準備を進めて行かせていただきたいと思います。

ElitePlusの会場でお会いしましょう

The following two tabs change content below.

プライムケア 杉本

株式会社プライムケア代表取締役
<国家資格> ・柔道整復師 ・ファイナンシャルプランナー2級技能士 <各資格> ・生命保険・損害保険募集人 ・EK療法士 ・ashibraⓇ認定アドバイザー

勉強会&セミナー関係の最近記事

  1. 院の感染対策の落としアナ:検証実験のお粗末さを斬ります

  2. 今、コロナ対策で治療院業界に求められると思う「ベストエフォート」という考え方を検証してみる…

  3. COVID-19オンラインセミナーで伝えたいこと:第1回開催終了しました

  4. COVID-19オンラインセミナーで伝えたいこと:保健所対応編

  5. COVID-19オンラインセミナーで伝えたいこと:清掃編

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP